花子Bagの冊子です




作品展会場でよく聞かれる質問第一位が「毛房って本名ですか?」これはもう仕方がありません。変わった名前な上に仕事と関係がありそうな名前なので、芸名だと勘違いされる方が多いのです。
第二位が「このバッグどうなって出来ているのですか?」です。布製の立体物が継ぎ目なしに出来ている事への疑問です。この説明にはいつも困っています。フェルトの作り方から説明してもチンプンカンプンな上に縫い目なくひと繋がりになっている作り方をどこからどう説明したらよいのか…私の説明能力の不足と日本語力が十分でないため、なかなかお伝えすることが出来ませんでした。そして日本語ならまだしも外国の方に質問された時の困ったことといったら「織っていない、編んでいない…」とか「最初は平面だんだけど‥」とか、ただ言葉を並べているだけで理屈はちっとも伝わりません。
という訳で昨年から今年の春にかけて、写真はタピリの有泉さん、英語は長年お世話になっているSol先生に協力を得て完成したのがこちらの冊子「HanakoBag」です。写真は有泉さんらしいレトロな雰囲気のやさしい写真が満載です。文章はHanako(花子ちゃん)との語り口になっていて、ちょっとふざけたところもありますが楽しい読み物になっていると思います。写真を見るだけでもバッグの工程順に理解出来るようになっています。
一番の苦心したのは、まずたたき台となる文章を作るのですが、その時点でSol先生から「これだと面白くないかな‥」とダメ出しされる事でした。最初は『面白くなくて良いんだよ!工程が分かりゃー良いんだって』と思っていた私でしたが、だんだんと面白くなってきて、とても楽しい作業でした。見ていただく機会があると嬉しいです。
新しいドリンクBag
水筒を入れたり、ペットボトルの飲み物を入れたり…温かさを保つという以上に見た目の温かさを楽しんで使っていただくドリンクBagです。